Pionero ~ 開拓者たれ ~ あらすじ

Pionero(ピオネロ)は「開拓者」のスペイン語。

人生の中で人は幾度かの心の旅をする。

新天地を目指し旅を志す開拓者
人それぞれの心の中にも同じ精神が流れている。 

長い旅の果てにスペイン・アンダルシアにたどり着いた
ロマ民族の苦悩なる運命から生まれたフラメンコ


開拓者たれ(Pionero)」というテーマを、遥かなる大地を踏みしめ、道となり、なお歩み続ける
民衆の芸術「フラメンコ」という独特な舞踊と音楽で表現します。 

あらすじ

1. 旅の始まり〜 empieza

「人はさまざまな事情を抱え、ある旅の一歩を踏み始める」

〜〜〜〜〜

Nací en Alamo

居場所がなく
景色ももたず
故郷など、ない

指に火をともし
あなたを心に感じ唄う
心の弦をかきならして

アラモ生まれ
わたしはアラモ生まれ
居場所がなく
景色ももたず
故郷など、ない

〜〜 (Rumba) 〜〜

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不安や恐れ、希望を胸に抱いて旅立つ
その先に待っているものがなんであっても
心の中にある大切なものを抱きしめて歩き続ける

2. 苦悩〜 pena

「思い描いた生活とは懸け離れた現状。それでも歩き続けなければいけない」

〜〜〜〜〜

Se me partió la barrena

折れたバール

長いトンネルの出口を求めてこの岩に穴を開けようとも

私のバールが台無しになるだけ

叫ばずにはいられない

次から次へと送られてくる同じ境遇の囚人の

鎖の音が聞こえてくるようだ

〜〜 (Cartagenera) 〜〜

toquegitano

どんなに頑張ってみても努力は無駄だとわかり、心がへし折れ、
唄わずには生きていけない
激しく踏みしめなければ自分の存在がわからない

3.光 〜 Luz

「どん底の中、目を上げると一条の光が差し込む。光が自分の全てを照らす」

〜〜〜〜〜

Luz en los balcones

バルコニーからの光
太陽が眠るように沈む
心も同じ
ため息がガラスを曇らせ
重く悲しいギターが聴こえる

心のままに
唄に換えて作り続けるんだ
心の奥を、全てを
唄に換えて
叫び続ける

それが僕だから

〜〜 (Bulerías) 〜〜

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どん底は自分自身を見つめ直すためのものだった、のかもしれない。
新たな一歩を踏み出す勇気を一条の光が与えてくれた。

4.私の居場所 〜 Mi lugar

「偏った頑なな心を見つめ直し、人・自然と共に生きていく

ことの大切さを知る。新たな表現が生まれ、人に勇気を与える」

〜〜〜〜〜

題なし

なんとかやっているよ

この痛みは流れていった

私の痛みは川となり

その水は海となり

そして、天に昇っていった

〜〜 (Soleá) 〜〜

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そして

自分の運命、場所で全身全霊をかけて生き

置かれた場所で見事に咲き誇った先人達を感じる。

5.大地 〜 Tierra

「決まりはない。自由に舞い自由に叫び、掻き鳴らす。立ち止まる必要はない

〜〜〜〜〜

García Lorca 詩集より

のぞいてごらん

滴り落ちる私の血を。

心の扉をガラスにして

あなたに見せよう。

〜〜 (Alegrías) 〜〜

6.道 〜 A mi manera

「今の失望、恐れは明日の勇気に変わり、今の苦しみ、嘆きは周りへの優しさへと変わる。
踏んだ一歩に何が起ころうとも道は果てしなく続き、終わりはない」

これが私。これが私の生き様。

〜〜 (Rumba) 〜〜

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足を引きずっても泥濘にはまっても、歩き続けることが生き様。

 

〜〜〜〜〜

曲の題名

訳詩(内田みつる)


〜〜 (曲種) 〜〜

※ライブではスペイン語で唄うので、唄う曲と訳詩を掲載しています。
 訳詩は内田みつるが自分なりの解釈で書いた意訳となります。
ご了承ください。

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